わーい、大野先生の新作だ~~!
と、よろこんで行ってきました、『Bandito-義賊 サルヴァトーレ・ジュリアーノ-』初日。
もちろん、プログラムを購入。他の公演では買わないことも多いけど、大野作品は買うと決めている。なにしろ情報量半端ナイから(笑)。
表紙はポスターと同じ画像。
漂う昭和のかほり。石原裕次郎とか、そっち系。
つまり、あんましヅカ的でも女性向けでもない……。
てゆーかたまきち、オールバック似合わないなあ。ブーツインしたパンツ姿も、土木作業員的泥臭さを感じる。
たまきちは美貌売りでもフェアリー売りでもないので、「漢」売りは正しいのかもしれんが、もう少し一般客がときめく絵面にしても罰は当たらないんじゃないか、大野くん……。
と思いつつページを繰ると。
ちょ……っ!!
真紅の薔薇の花びらの上に寝そべるたまきち様。
いきなりの、お耽美。
片手に拳銃、背中には血のり。
散った花びらは、血なのでしょう。
乱れて頬に落ちる前髪、息絶える寸前の、憂いある表情。
石原裕次郎からのギャップひどい(笑)。
「なんでこっちをポスターにしてくんないの……」「これがあるなら、どうして……!」客席のあちこちから聞こえてくる声。
みんな、あのポスターに疑問持ってたんだなあ(笑)。
ほんと、最初からこっちの画像出してたら、集客も変わっていたんじゃないかと思います。
それくらい、タカラヅカ的にきれいな、みんなが見たがるだろうときめきのあるたまきち様でした、プログラム中の写真は。
しかしラストページはまたしても石原裕次郎なたまきちで、あー、やっぱこの路線なのかぁ、と肩を落とし、最後にページを閉じて裏表紙を見ると。
「漢」の背中、キターーッ!
せっかくの主演公演プログラムの貴重な写真ページなのに、後ろ姿。顔映ってません。
これきっと大野せんせのこだわり。絶対そうだ。
その「後ろ姿」の「漢」っぷり。
ジェンヌ(性別・女性)の背中じゃないねっ! 男だよ、リアル男性。男子じゃなく、男性。
そのへんにいるもやし男たちなんか束になってもかなわないよ、このままやくざ映画に出られるよ! な、肉体派男優の立ち姿だね!(笑)
かっこいいかどうかはともかく、そのなみなみならぬこだわりに感銘を受ける。
いや、かっこいいよ。かっこいいけど、タカラヅカ王道のかっこよさじゃないので……女性ではなく、男性目線のかっこよさじゃないの、これ? という疑問を持つ。
そーいやポスター画像も石原裕次郎、すなわち男性目線のかっこよさだなあ。男が惚れる男、「団長ォッッ!!(滝涙)」ってやつ。
まあそんなプログラムに「大野くん……」と薄笑いを浮かべつつ。
幕が開きました。
たまきち様の、「漢」の背中、キターーッ!
プログラム裏表紙です、同じことやってますっていうか、どんだけこだわってんの!!(笑)
ああもお、ほんとにほんとに、やりたかったんだ……好きなんだ……。
タクジィの意気込みに、幕開きから笑いツボ押されまくりました……た、たいへんだなあ、たまきち……体格良しさんだからって、大野せんせの萌えを託されちゃって……(笑)。
いやいや、ともかく。
物語は、「男たちの青春」でした。
女はいらん、ちゅーか、飾りとか象徴とか、心の奥の聖域に安置、という、男性向けフィクションにありがちなヤツ。
望まずして英雄の名を得た青年ジュリアーノ@たまきちの自分探しと友情メイン。
男男した話だから、男っぽいたまきちに似合うと思う。つか、たまきちだからこうなった、という面は大いにあると思う。
でも、なんつーか……。
観ながら思いだしていたのは、『NEVER SLEEP』だ。『ロシアン・ブルー』も脳裏をかすめた。直近だから、『一夢庵風流記 前田慶次』も。
とゆーのもだ、暗い過去(裏切り関連)を持つクールガイというヴィトーさん@としくんの立ち位置がねー……またしてもコレですか、「暗い過去」「心の傷」というとコレしかないのかと、まったくもってブレない大野くんの萌えキャラ造形に草が生えるっつーかもう(笑)。
主人公はアツいハートの男、それに対峙する「黒い役」はクールで寡黙。ポイントは、この対峙する相手は、悪役ではない。むしろ、心の友たり得るナニかを有する役どころ。もうひとりの主人公。
主人公には親友や仲間がいて、対峙する男は孤独。主人公は男たちから愛され頼られる人間的な魅力を、対峙する男は孤高の格好良さを描く。
大野せんせのこのワンパターンっぷりが剥き出しで、どうにも気恥ずかしい。
昔、サイトーくんが判で押したように同じ話ばかり書いていて、彼のリビドーが剥き出しで恥ずかしかったのを思い出した。
谷作品の主人公もみんな同一キャラで、彼の萌えと興味があからさますぎてつらかった。
大野せんせは設定ヲタク入ってる分、うんちく垂れつつ結局いつも同じ話、つーのに、バカッパワー丸出しのサイトーくんより気恥ずかしさが強いのだわ……いやそのわたしにとって。
んで、過去に体感した大野タクジィ作品を脳裏にまたたかせつつ、彼が同じ萌えツボで描いていても、ヅカのスターシステムの壁により、ストレートに配置出来ていないんだなと思ってみたり。
主人公と、彼に対峙するもうひとりの主人公。
これを、トップと2番手でやっていい場合は、対峙する男側のエピソードも挿入可能。
だが、それが適わない場合は、対峙する男はスパイス的な扱いになる。この場合、2番手は主人公の親友。
んで、より2番手の「美形度」が上がるのは、対峙する役の場合。
そりゃ親友もオイシイけど、主人公とラヴラヴなので「かっこよさ」は減る。男はしあわせでにやけているより、傷を抱いて孤高の方が美しさが上がるからねえ。
2番手役の美形度が上がれば、相対的に主人公の男前度も上がる。
てことで、2番手のとしくんが「対峙する男」を割り振られている『Bandito』は、なかなかどうしてえらいことになっている、と。
いくらでも萌えていい作りになっているからだ。
……や、大野くんが(笑)。
と、よろこんで行ってきました、『Bandito-義賊 サルヴァトーレ・ジュリアーノ-』初日。
もちろん、プログラムを購入。他の公演では買わないことも多いけど、大野作品は買うと決めている。なにしろ情報量半端ナイから(笑)。
表紙はポスターと同じ画像。
漂う昭和のかほり。石原裕次郎とか、そっち系。
つまり、あんましヅカ的でも女性向けでもない……。
てゆーかたまきち、オールバック似合わないなあ。ブーツインしたパンツ姿も、土木作業員的泥臭さを感じる。
たまきちは美貌売りでもフェアリー売りでもないので、「漢」売りは正しいのかもしれんが、もう少し一般客がときめく絵面にしても罰は当たらないんじゃないか、大野くん……。
と思いつつページを繰ると。
ちょ……っ!!
真紅の薔薇の花びらの上に寝そべるたまきち様。
いきなりの、お耽美。
片手に拳銃、背中には血のり。
散った花びらは、血なのでしょう。
乱れて頬に落ちる前髪、息絶える寸前の、憂いある表情。
石原裕次郎からのギャップひどい(笑)。
「なんでこっちをポスターにしてくんないの……」「これがあるなら、どうして……!」客席のあちこちから聞こえてくる声。
みんな、あのポスターに疑問持ってたんだなあ(笑)。
ほんと、最初からこっちの画像出してたら、集客も変わっていたんじゃないかと思います。
それくらい、タカラヅカ的にきれいな、みんなが見たがるだろうときめきのあるたまきち様でした、プログラム中の写真は。
しかしラストページはまたしても石原裕次郎なたまきちで、あー、やっぱこの路線なのかぁ、と肩を落とし、最後にページを閉じて裏表紙を見ると。
「漢」の背中、キターーッ!
せっかくの主演公演プログラムの貴重な写真ページなのに、後ろ姿。顔映ってません。
これきっと大野せんせのこだわり。絶対そうだ。
その「後ろ姿」の「漢」っぷり。
ジェンヌ(性別・女性)の背中じゃないねっ! 男だよ、リアル男性。男子じゃなく、男性。
そのへんにいるもやし男たちなんか束になってもかなわないよ、このままやくざ映画に出られるよ! な、肉体派男優の立ち姿だね!(笑)
かっこいいかどうかはともかく、そのなみなみならぬこだわりに感銘を受ける。
いや、かっこいいよ。かっこいいけど、タカラヅカ王道のかっこよさじゃないので……女性ではなく、男性目線のかっこよさじゃないの、これ? という疑問を持つ。
そーいやポスター画像も石原裕次郎、すなわち男性目線のかっこよさだなあ。男が惚れる男、「団長ォッッ!!(滝涙)」ってやつ。
まあそんなプログラムに「大野くん……」と薄笑いを浮かべつつ。
幕が開きました。
たまきち様の、「漢」の背中、キターーッ!
プログラム裏表紙です、同じことやってますっていうか、どんだけこだわってんの!!(笑)
ああもお、ほんとにほんとに、やりたかったんだ……好きなんだ……。
タクジィの意気込みに、幕開きから笑いツボ押されまくりました……た、たいへんだなあ、たまきち……体格良しさんだからって、大野せんせの萌えを託されちゃって……(笑)。
いやいや、ともかく。
物語は、「男たちの青春」でした。
女はいらん、ちゅーか、飾りとか象徴とか、心の奥の聖域に安置、という、男性向けフィクションにありがちなヤツ。
望まずして英雄の名を得た青年ジュリアーノ@たまきちの自分探しと友情メイン。
男男した話だから、男っぽいたまきちに似合うと思う。つか、たまきちだからこうなった、という面は大いにあると思う。
でも、なんつーか……。
観ながら思いだしていたのは、『NEVER SLEEP』だ。『ロシアン・ブルー』も脳裏をかすめた。直近だから、『一夢庵風流記 前田慶次』も。
とゆーのもだ、暗い過去(裏切り関連)を持つクールガイというヴィトーさん@としくんの立ち位置がねー……またしてもコレですか、「暗い過去」「心の傷」というとコレしかないのかと、まったくもってブレない大野くんの萌えキャラ造形に草が生えるっつーかもう(笑)。
主人公はアツいハートの男、それに対峙する「黒い役」はクールで寡黙。ポイントは、この対峙する相手は、悪役ではない。むしろ、心の友たり得るナニかを有する役どころ。もうひとりの主人公。
主人公には親友や仲間がいて、対峙する男は孤独。主人公は男たちから愛され頼られる人間的な魅力を、対峙する男は孤高の格好良さを描く。
大野せんせのこのワンパターンっぷりが剥き出しで、どうにも気恥ずかしい。
昔、サイトーくんが判で押したように同じ話ばかり書いていて、彼のリビドーが剥き出しで恥ずかしかったのを思い出した。
谷作品の主人公もみんな同一キャラで、彼の萌えと興味があからさますぎてつらかった。
大野せんせは設定ヲタク入ってる分、うんちく垂れつつ結局いつも同じ話、つーのに、バカッパワー丸出しのサイトーくんより気恥ずかしさが強いのだわ……いやそのわたしにとって。
んで、過去に体感した大野タクジィ作品を脳裏にまたたかせつつ、彼が同じ萌えツボで描いていても、ヅカのスターシステムの壁により、ストレートに配置出来ていないんだなと思ってみたり。
主人公と、彼に対峙するもうひとりの主人公。
これを、トップと2番手でやっていい場合は、対峙する男側のエピソードも挿入可能。
だが、それが適わない場合は、対峙する男はスパイス的な扱いになる。この場合、2番手は主人公の親友。
んで、より2番手の「美形度」が上がるのは、対峙する役の場合。
そりゃ親友もオイシイけど、主人公とラヴラヴなので「かっこよさ」は減る。男はしあわせでにやけているより、傷を抱いて孤高の方が美しさが上がるからねえ。
2番手役の美形度が上がれば、相対的に主人公の男前度も上がる。
てことで、2番手のとしくんが「対峙する男」を割り振られている『Bandito』は、なかなかどうしてえらいことになっている、と。
いくらでも萌えていい作りになっているからだ。
……や、大野くんが(笑)。
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